5月31日水曜日、PTA視察研修が行われました。交流企画委員さんの企画・運営で、34名の参加がありました。
午前中は星稜大学の視察です。錦丘高校の卒業生が現在106名(うち短期大学部10名)在学しているそうです。学生さんとの懇談では、錦丘中高出身で4年に在学中のお二人に、たくさんの質問に真摯に答えていただきましたので、その概要を略記しておきます。(A1:こども学科・男子、A2:スポーツ学科・女子)
Q1.星稜大学に入ってよかったことは?
A1.留学制度が充実していること、サポートシステムや補助金、英語教育など。オーストラリアや東南アジアでのボランティア活動を経験できた。
A2.スポーツ学科は少人数で先生との交流が深く、学生同士の絆も強い。国立は県外を志望していたが、県内に残ったことで、地元スポーツ界との繋がりも続き、中学高校のときの先生や先輩から役員会にも呼んでもらっている。石川県のスポーツに貢献していきたい。
Q2.中学校で親から言われてやる気をなくしたことは?
A1.頑張っていることを言わなかった(黙って頑張っていた)のに、やっていないと言われたこと。見守っていてほしい。やれと言われるより、さりげなく褒めてほしい。
A2.国立に入れと言われプレッシャーだった。星稜大学で学び、国立だけがすべてじゃないと思った。
Q3.いつごろ進路の目標を決めたのか?
A1.中学では考えていない。高校のときに「教えるのが好き」なのだと思っていた。高校、大学でまた違った経験ができる。その中で教員を目指すと決めた。
A2.中学2年のときの親の何気ない一言「先生が向いているのじゃない?」がきっかけになった。部活でハンドボールをやる中で、理学療法士にも興味を持ったが、そのためには理系に行かなくてはならない。高校2年のときに保健体育の教員を目指すことを決めた。
Q4.中学で学んだことを大学でどう生かせたか?
A1.海外留学で、高校よりも中学の英語が役に立った。中学のコミュニケーション英語や、ALTの先生のおかげで、書くことだけではなく、話して人と繋がることを学んでいた。
Q5.中高一貫校で他との差を感じたことは?
A2.小学校も6年間だけど、中高6年間の関わりは濃い。部活のハンドボールでも自然とプレーが通い合った。
Q6.中学校でやっておくべきことは?
A1.やりたいことに没頭すること。頑張った経験が生きることを、教員になって伝えたい。
A2.もっと勉強、とくに復習をしておくべきだった。大学では復習が大切。結果がすべてではない。過程があるから今がある。
学生さんとの懇談の後、3班に分かれ、各班に、青いポロシャツを着たオープンキャンパス活性化プロジェクトの学生さんが2人ついて、キャンパスを案内していただきました。

7月から9月にかけてオープンキャンパスが開催されます。今回も、この学生さんたちに案内していただきました。ポスターの通りに皆さん、はつらつと輝いていました。

午後からは3年生と合流し、金沢大学角間キャンパスを見学しました。
哲学の講義を聴いたり(ヘーゲルの弁証法、解りやすく面白かったです)、フレスコ壁画の説明を受けたり(昔と同じ絵具を使って再現するために300万円かかっているそうです)、

コンクリート強度試験の現場を見せてもらったり(センサーを埋め込んだコンクリートを500トンの加重で破壊する試験)、

図書館を見学したり(ボタン操作で書庫から本を取り出す体験をしました)、

最後は案内していただいた学生さんたちと子どもたちとの質疑応答。6人の中で一人、錦中、錦高の卒業生がいました。

中高一貫校ならではの勉強法は?との問いに「勉強法ではないですが・・・」とことわりながらも「高校受験がないので、中学の部活動で引退がありません。部活動を継続し、高校でも同じ部活動を続けたことで、中学では良い成績を残せませんでしたが、高校では団体2位、個人6位の成績を達成できました。中高通して同じ部活動で頑張ってほしい。」とのお話でした。そのうえでの金沢大学現役合格、立派です。
posted by 錦の風2017年度 at 13:53|
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